数字から、次の打ち手へ
店舗ごとに散らばっている数字を集めて、「次に何をすべきか」まで示します。レポートをまとめる時間をなくして、判断そのものに時間を使えるようにするのが狙いです。
- 集計の手間をなくす
- 判断に時間を使う
01 — ENGINEER
エンジニア
飲食店の売上を上げるSaaSをつくっています。設計の判断も、踏んだ地雷も、やってはいけないことも、すべてリポジトリの中のルールと手順書に書き出す。人が読んで動き、AIエージェントも、それを読んで動く。道具はそのときいちばん良いものを選び、どれか1つに縛られない形で資産を残す。そういう前提で組み直し、いま実際にその体制で開発しています。
道具はAI、決めるのは人です。
02 — PRODUCTS / つくっているもの
飲食店の集客は、いまだに複数のサービスの管理画面を何枚も開いて、写真を差し替え、メニューを直し、口コミに返信する手作業の世界です。私たちはそこに入り込んで、データ分析・情報発信・店舗運用までを1つのプラットフォームに寄せています。
店舗ごとに散らばっている数字を集めて、「次に何をすべきか」まで示します。レポートをまとめる時間をなくして、判断そのものに時間を使えるようにするのが狙いです。
飲食店のWeb販促に関わる、ありとあらゆる情報の運用を支えます。写真・メニュー・営業情報 —— サービスごとにばらばらな管理画面に散っている作業を、1つの画面から扱えるようにしています。
店舗ごとのWebサイトを、まとめて管理できて、表示が速く、運用コストを抑えられる形で配信する基盤です。1サイトずつ個別に作り込むのではなく共通の仕組みに載せることで、数が増えても運用が重くならないようにしています。
飲食業界に関わるありとあらゆる情報を集め、すぐ使える形に整えています。店舗やメニューの情報だけでなく、料理や飲み物そのものの知識まで蓄えていて、ここに貯まったものが、上の3つの質を支えます。
03 — HOW WE WORK / 開発の進め方
AIエージェントが日常的にコードを書く現場では、頭の中にあるルールは存在しないのと同じです。だから私たちは、判断そのものをリポジトリに外部化してきました。ここが一番の特徴です。
「なぜこの構成なのか」「どこでつまずいたか」を各リポジトリのルートに集約しています。デプロイ、コスト管理、動作確認の作法まで、やり方と判断の基準をファイルとしてcommitし、必要なときだけ読み込む。新しく入った人も、起動したエージェントも、最初に同じものを読みます。「その領域に詳しい人」に依存しない状態を、意識ではなく仕組みで作るためです。
これまでClaude Code・Codex・Antigravity・Cursorを、場面に応じて使い分けてきました。特定のAIに最適化しすぎると、その道具が古くなった瞬間に積み上げたものが無駄になります。だからルールも手順書も、どのツールからでも読める標準的な形で持つ。ツール固有の設定からそれを参照するのはよいが、逆向きには依存させない —— 一方通行にしてあるので、道具が増えても積み上げたものは残ります。新しく良さそうなものが出たら、まず試します。足りなければ自分たちで作ります。
合わなくなった構造を延命するより、作り直したほうが速いことがあります。リポジトリの構成も、ローカル開発の仕組みも、一度決めた画面の分け方も、間違いだと分かった時点で作り直してきました。捨てる判断を先送りしないぶん、決めるときは「なぜそうしたか」を必ず残します。残っていれば、やり直すときの判断材料になるからです。
複数の観点からAIに差分を並列でレビューさせ、重い指摘を潰してからPRを出します。レビューで往復してから直すのではなく、出す前に潰しておく、という考え方です。
依頼も引き継ぎも、課題管理の場に書いて残します。チャットの中で決まった話は、あとから探し出せなくなるからです。人が書いたのかAIが書いたのかも記録に残るようにしているので、判断の経緯をあとから辿れます。
顧客の元へ直接届いてしまう操作は、開発中の動作確認であってもAIに自動実行させません。規約として明文化したうえで、破られていないかを自動テストで検出します。開発中は、外部への書き込みそのものを遮断する仕組みも通します。実行するかどうかは、最後まで人が決めます。
04 — MIGRATION / 移行の流れと結果
それまでの進め方は変えずに、AIを道具として入れてみた時期です。何がうまくいって何が向かないのか、手探りでした。
毎回同じ説明を繰り返しているのが無駄だと分かり、判断の基準をリポジトリに書き出し始めました。ほどなく、いちばん時間をかけている作業が「AIに渡す手順書の整備」になりました。
数か月使ってみて、リポジトリの構成自体が足を引っぱっていることが分かりました。依存の張り方を変え、独立したリポジトリを横に並べる形へ一気に移しました。ここが分かれ目でした。
MONTHLY COMMITS — RELATIVE 月あたりのコミット数(いちばん多かった月を100とした相対値・2025年11月〜2026年8月)。2026年の前半に、AIエージェント中心の進め方へ切り替えています。この間、開発に関わった人数は増えていません。
6月の山は、新しい機能をまとめて作っていた時期です。7月以降は作る比率が下がって、直す・整える比率が上がりました。8月は修正の数が新規とほぼ並び、リファクタリングは6月の2倍以上になっています。やることが減ったのではなく、作ったものを固める段階に入ったということです。
変更した行数で見ると、8月は7月を上回っています。グラフが下がって見えても、動いている量そのものは落ちていません。グラフの相対値でいえば、直近の8月は53。移行を始めた2月(6)のおよそ9倍、その前の1月(1)とは比べるまでもない水準です。
速く作ること自体が目的ではありません。手戻りを減らす仕組みを先に用意しました。量が出るようになったのは、そのあとです。この順番は変えたくないと思っています。レビューの往復も作り直しも、仕組みで減らせる部分がまだ残っています。
05 — STRUCTURE / リポジトリの構成
独立したリポジトリを横に並べ、またぐときの繋ぎ方を3通りに絞っています —— パッケージレジストリ経由の配布、RESTの契約、そしてデータの提供契約。「どう繋ぐか」を毎回考えなくて済むぶん、境界の議論そのものに時間を使えます。
RUNTIME — 動いているもの
顧客が実際に触るアプリケーション群
情報の収集・分析。顧客向けとは意図的に分けている
互いのデータベースを自由に覗かず、契約したAPIか、読み取りだけに絞った経路を通す
FOUNDATION — それを支えるもの
複数プロダクトで使うものを、レジストリ経由で配布
ルール・手順書・ローカル環境をまとめて配る
飲食に関する構造化データを継続的に育てる
壊してよい検証用。育ったら本体へ引き上げる
セキュリティの境界も、この構成に埋め込んであります。顧客向けのプロダクトと社内収集用の基盤は、互いのデータベースを自由に覗くことはせず、契約したAPIか、読み取りだけに絞った経路を通します。守るべき線引きを、レビューの心がけではなく構造で守るためです。
06 — STACK / 技術スタック
フロントからサーバーサイド、バッチ処理まで言語を1つに寄せています。ライブラリもAIモデルも、ドキュメントの記述ではなく実際に叩いて動くことを確かめてから採用・更新するのが習慣です。
07 — PROMOTION / 検証と昇格
段飛ばしはしません。とくに2段目 —— 全員が自分専用のクラウド環境を持ち、本番と同じ構成で実機確認できる —— のが効いています。
画面に触れる変更は、ブラウザ操作の証跡をPRに添付するのが既定です。「動いたはず」で先へ進めない仕組みを、テンプレートのチェック項目にまで落としています。
08 — Q & A / よくきかれること
何を作るかを決め、境界を設計し、出てきたものを判断する仕事が増えます。手を動かす量は減りますが、決める量は増えます。ルールや手順書を書くことも、仕事のうちです。
いいえ。前に挙げたツールを、場面に応じて使い分けてきました。ルールと手順書はツールから独立した形で持っているので、道具は自分で選べます。新しく良いものが出れば、そちらへ移ります。
そのうえで、開発に生かせそうなサービスやツールは、まず試せるように環境と予算を用意しています。人数が少ないぶん、1人あたりの効率がそのまま成果に効くからです。費用対効果はもちろん問われますが、「高そうだから試さない」で止まらないようにしたい —— というのが基本のスタンスです。
これまでの経験や強みに応じて、フロントエンド寄り・バックエンド寄りといった主な守備範囲はあります。ただ、そこで線を引いて終わりにはしません。
AIを介してお互いの領域に踏み込み、メンバーに確認しながらカバーし合う形で進めています。守備範囲の外側を触るときの敷居が、以前よりずっと低くなった —— これが体制として一番変わったところです。一人で全部を抱える形ではありません。
少人数でも、誰か1人が抜けた瞬間に手が止まるということは起きにくくなりました。やり方と判断の基準がリポジトリに書いてあり、AIエージェントがそれを読んで動くので、引き継ぎにかかる手間が小さいからです。もちろん、記録で引き継げるのは手順と判断の基準までです。その人が積み上げてきた勘どころまでは代われません。少ない人数でカバーし合うためにAIを使っている、という面もあります。
PRを出す前に複数の観点で自己レビューし、型・テスト・lintを通してからpushします。破ってはいけない約束は自動テストで検出します。最後に人がレビューして本番へ出す流れは変えていません。
ツールに詳しいかどうかは関係ありません。ただし、仕事が簡単になるという意味ではありません。
求められるのは、目の前にどんな課題があり、そのどこをAIに任せられるのかを検証しながら見極めていく力です。AIの使い方には、まだ定石と呼べるものがありません。だから、自分で試し、確かめ、判断し続ける必要があります。求められていることを言語化し、それがコードの上でどう実現されているかを照らし合わせ、まだ言葉になっていない部分を見つける —— その作業そのものが仕事になります。
一方で、問いをどう立て、どう解決へ持っていくかを考える部分は、AIが当たり前になる前から何も変わっていません。コードを書く量は減りましたが、設計する力も、問題を解きほぐす力も、むしろ以前より要ります。前に出したグラフで量が増えたのは、人のやることが減ったからではありません。一人が扱える範囲が広がったからだと考えています。
あります。まず、顧客の元へ直接届く操作と、本番への反映は人が判断します。規約として明文化し、破られていないかを自動テストで検出し、開発中は外部への書き込みそのものを遮断する —— この3つで守っています。
もうひとつ、そもそも任せていない領域があります。どうすれば飲食店の売上が上がるのか、現場のオペレーションが楽になるのか —— それを考え、試し、仕組みに落としていく部分です。AIがどれだけ進化しても、現場に人が関わり続けるかぎり課題は新しく生まれます。そのときどきの最適を選ぶのは、人の仕事です。
09 — WHO / こんな人と
AIに任せるのは、あくまで手段です。AIはフルに使いますが、主役はあくまで人です。
AIでやれることが増えた分、やることも、見なければならない範囲も大幅に増えました。これはAIの登場で起きた、もう戻らない変化です。この変化を面白がりながら、新しい時代に合ったアプリケーション開発とは何かを、一緒に考えて実践していける方を探しています。
10 — JOB INFO
正社員
大阪本社/東京支社
9:00〜18:30(休憩90分)
想定年収:350万円〜840万円
給与は経験・能力を考慮して決定
昇給:年1回
賞与:業績に応じて支給
年間休日:125日
完全週休2日制
有給、慶弔、年末年始、夏季休暇
社会保険完備
オンライン学習サービス
書籍購入補助
開発用PCを支給
リモートワーク併用
※給与・勤務条件は、経験・能力および選考内容によって変更となる場合があります。詳細は面談時にご案内します。
11 — PROCESS & ENTRY
応募前のカジュアル面談も可能です。リモートで実施できます。